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今季はハスキーズにも期待、 日本人選手もプレーするカレッジアメフト

アメフトシーズンの到来

5年連続のプレーオフ出場が予想されるシーホークスに加え、今季はワシントン大学にも大きな期待が寄せられています。開幕前のランキングでいきなり全米14位。開幕戦は35点差、第2週は45点差で圧勝した上に、他の上位ランク校による星のつぶし合いや番狂わせのおかげで、ハスキーズは2週連続で全米8位にランクインしています。トップ10入りを果たしたのは2001年以来初めて。2週連続のトップ10入りはカンファレンス優勝を果たし、ローズボウルで勝利を収めた2000年以来初めてです。
ハスキーズ最大の武器は、昨季1試合当たりの失点と喪失ヤードでPac-12ダントツの成績を残したディフェンスです。加えて1年生の時から先発出場しているクォーターバックのジェイク・ブラウニングが、2年目の今季は開幕戦から安定したプレーを見せています。ただ、カンファレンス外の格下相手との対戦が続いた9月は連勝して当然。Pac-12加盟校との対戦が始まる10月からが正念場です。特に8日、全米7位のスタンフォード大学を破ることができれば、ハスキーズの強さは本物。16年ぶりのPac-12優勝、そして更にその先のプレーオフ出場まで期待が膨らみます。

センターからのスナップを待つワシントン大学QBのジェイク・ブラウニング
センターからのスナップを待つワシントン大学QBのジェイクブラウニング

Pac-12の2校で日本人選手がプレー

ハスキーズにも増して注目したいのは2人の日本人選手です。UCLA3年生の庄島辰尭:しょうじま・たつあき(ロスター登録名はGyo Shojima:ジオ・ショージマ)選手はオフェンスラインの真ん中でプレーするセンターの2番手。9月10日のUNLV戦終盤に念願の初出場を果たしました。アメリカ4大プロスポーツで日本人選手が誕生していないのはNFLのみ。そのマイナーリーグに当たるカレッジの試合に日本人選手が出たのは一大快挙で、将来、日本人NFL選手の誕生へつながるかもしれません。現状では大差の試合の終盤か先発選手の故障時の起用に限られますが、与えられた機会を十分に生かして存在感をアピールして欲しいもの。今季UCLAはハスキーズとは対戦せず、ワシントン州立大学とは10月15日にプルマンで対戦します。
一方、ハスキーズが10月29日にソルトレイクシティで対戦するユタ大学には、早大学院高校出身の高田ジェームス(ロスター登録名はJames Gray)選手が所属しています。庄島選手とは2012年U-19アメフト世界選手権の日本代表でチームメイトだった高田選手は今季2年生のランニングバック。まだ出場機会には恵まれていません。なにしろ、チームは総勢125人、ランニングバックだけでも11人揃う大所帯。しかし、怪我が多いポジションだけに、フィールドに立てるチャンスは意外と早く訪れるかもしれません。

[スポーツウォッチング]