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関節痛と天気の関係

私が小さい頃、私の田舎にいるお年寄りの人が「腰が痛いから(または膝が痛むから)雨が降りそうだね」と言った後、本当に雨が降ったということが何度もありました。そのお年寄りは別にテレビの予報をみた訳でもなく、本当に自分の体の具合で雨が降るのを当てていました。その時は関心しましたが、単なる偶然か、または単なる思い込みなのだろうと考えていましたみなさんもこのようなエピソードに聞き覚えがありますよね?

天気や気候による大気圧の変化が実際に関節に影響を与えていると知ったのは、大人になってメディカルジャーナルを読んだ後でした。「あの時、おばあちゃんが言っていた事は本当だったんだ!」と少し興奮したのを覚えています。

膝や肩、または股関節などはカプセルでおおわれていて(図1と2)、その中には滑液あるいは関節液(Synovial Fluid)と呼ばれる液体が入っています。だから大気圧が変わると関節の中の圧力に変化が起きて、その中にある靭帯などから神経を通して痛みを感じる事がある、または感じる人がいるのです。

図1

特に関節炎やリウマチなどがある患者さんの場合は、関節に炎症があり症状も長期的なので、より変化や痛みに敏感になりやすく、天気や気候の変化の影響を受けやすいと言えます。

図2

 

暖かい気候に住む人は関節痛がない?

気候と関節の関係について、特に雨が降ったり気温が寒くなった時に痛みが増すという話を聞きます。では年中暖かい場所では関節痛がないのか、というとそうでもないそうです。フロリダ州やアリゾナ州に住んでいる人でも、関節痛を持つ人はたくさんいます。基本的に暖かいと筋肉もほぐれやすく、関節へのプレッシャーも少ないですが、人は環境に慣れるものです。暖かい場所でも天候の変化があれば大気圧は変わり、関節に影響を与えます。ただ、寒いと身体が冷えて硬くなり、ケガもしやすいですよね。シアトルのように寒い日が多い場所では、運動前にしっかりとウォーミングアップをしたり、ストレッチを入念にする必要がありそうです。

[パク先生カイロプラクティック]

韓国(ソウル)生まれ。5才から中学卒業まで日本で育ち、高校からはアメリカで過ごす。 Southern California University of Health SciencesでDoctor of Chiropracticを専攻、VA Greater Los Angeles Health-care Center、VA Sepulveda Ambulatory Hospital 等の総合病院で、Professional Health Trainingを取得。 アクアセラピー(水中リハビリエキササイズ)のインストラクター等、リハビリの経験も多数。 Best Care Chiropractic 32020 1st Ave. S., Suite 114 Federal Way, WA 98003 ☎ 253-838-2744