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シアトルに住む道産子集まれ!~北海道会&道産子図鑑~

雪深い北海道

2018年は1869年(明治2年)に「北海道」と命名されて150年目に当たる節目の年。地元では記念事業や各種イベントなど、各地で盛り上がりを見せています。今や世界中から人気を集める観光地、北海道の魅力をシアトルで再発見してみませんか?

取材・文:磯野 愛、上田あずさ、栗原澄也

シアトルに住む道産子、集まれ!

老若男女が定期的に集う北海道会2000年に発足した北海道会シアトルエリアで北海道を愛する人が集う

現在の会員数は約55名。入会条件は「北海道で生まれた人」もしくは「北海道で1年以上暮らしたことがある人」。メンバーは月に1回程度集まり、新年会、フルーツ狩り、ピクニック、ポットラック・パーティーなど、季節に合わせた催しを楽しんでいる。

北海道会で会長を務めるのは、野口具基(もとき)さん。北海道夕張市生まれ、室蘭市育ちだ。大学浪人中に中標津町で出会ったアメリカ人牧師との縁がきっかけでアメリカ留学を決め、一度は地元室蘭市で造船会社に就職したものの、ワシントン大学の大学院で学ぶために再び渡米。ベルビュー市の交通課で19年勤務した後、都市計画のコンサルタント会社を経営する。現在は妻、愛犬と共にのんびりしたリタイア暮らしを満喫している。

「北海道以外の日本をあまり知らないので、日本人というより道産子という意識が強い」と語る野口さん。人が自然に接して生活をする北海道が大好きだという。「寿司と牛乳の味はとにかく格別!大自然と、親切でほがらかな道産子と触れ合いに、ぜひ北海道を訪れて欲しい」。入会申込・問い合わせは☎206-660-4878、野口さんまで。

北海道会会長の野口さん

シアトル道産子図鑑

シアトル・エリアで活躍する北海道出身者をご紹介!
❶出身地 ❷現在のシアトルでの暮らし
❸北海道の魅力とおすすめ観光地
道産子#1 山田朋海(ともみ)さん
Sugimoto Tea Company / www.sugimotousa.com
❶北広島市
❷杉本製茶の米国法人にて勤務。日本茶を日本文化と共に世界へ広げる活動を行っています。杉本のお茶が各都市で現地の人々に飲まれている姿を見ると、静岡の里山の茶畑が世界とつながっている実感が湧き、やりがいを感じます。
❸食べ物がうまい!私の住んでいた地区では、地元で採れた新鮮食材を物々交換することがコミュニティーに根付いており、知り合いに海産物を譲ってもらったり、週末には近所で持ち寄りのジンギスカン・パーティーをしたりなんてこともよくありました。夏は富良野のラベンダー、北竜町のひまわり、世界遺産知床がおすすめです。

道産子#2 菊池順子さん
Lavender House Reflexology / www.lavenderhousereflexology.com
❶稚内市
❷リフレクソロジストとしてベルビューで、ラベンダーハウスというサロンを営んでいます。 不安症、足の痛みを和らげる施術ほか、ホスピス・ケア、抗がん剤治療後の回復を目的としたマッサージも提供しています。
❸私の故郷、稚内は北海道最北端に位置し、シアトルと少し気候が似ています。子どもの頃は、北門(きたもん)神社から稚内開基百年記念塔まで、景色を楽しみながらよく自転車を走らせたものです。北海道では魚介類が豊富なので、肉はあまり食べたことがありませんでした。特にイクラ。これまで、どれだけ食べたことでしょう!

道産子#3 粥川由美子さん
http://sweetyumiko.com
❶奈井江(ないえ)町
❷動物を愛し、動物ばかりを描いている、狼に育てられた画家。7月28日よりロサンゼルスのCorey Helfordギャラリーで開催されるグループ展「The NewRomantics」に参加予定です。
❸「恋の町札幌」「小樽のひとよ」などに歌われるロマンチック北国。おすすめグルメは、屋台の「フレンチドッグ」。コーンドッグに見えて中身は魚肉ソーセージという変化球ですが、世界3大珍味ではないかと思うおいしさです。北海道大学近くの「自由人舎時館」(通称「じかん」)のカレーは、デカ盛り激安の青春の味。

道産子#4 ダラム志織さん
eN Salon Musée / www.ensalonmusee.com
❶苫小牧市
❷ベルビューにある美容院、エン・サロン・ミュゼで毎週土曜にネイルを施術。フリーランスのネイリストとして企業広告や雑誌撮影に携わったり、ネイル・ショーでデモンストレーションを行ったりもしています。
❸寿司にラーメン、ジンギスカンにスープカレーなど北海道には行きたい店がたくさん。つい食べ過ぎてしまいます。旅行者向けなら、苫小牧市にある「和牛レストランびび」がおすすめ。白老牛や平取牛など北海道の和牛、生ラムなどのBBQを提供し、ログハウスも北海道らしい!新千歳空港から近い便利なロケーションです。

道産子#5 グルームとから千夏さん
とから / www.tokaragashi.com
❶札幌市
❷茶道向けや、カフェやレストランに卸す和菓子作りを行っており、月数回ではありますが注文販売にも応じています。伝統的な和菓子をシアトルからアメリカ全土に広めるべく、和菓子の歴史や由来なども紹介しています。
❸学生時代、日本最北端の礼文島の旅館で住み込みアルバイトをしました。早朝にバケツごと漁師さんから仕入れるウニを、熱々ご飯の上にたっ
ぷり載せて食べた思い出も。帰省時は新千歳空港にもある「ごまそば八
雲」の鮭ちらし冷そばと、「ロイズ」のソフトクリームを必ず食べます。札幌市手稲区にある「三八飯店」、通称「浜チャンポン」もイチオシの店!

道産子#6 中出 修さん
Pan-Pacific Dentistry / www.panpacificdentistry.com
❶札幌市(約20年滞在)
❷サウスセンターで、パンパシフィック歯科医院を2006年に開業。患者さんの求める治療に敏感な歯科医でありたいと日々、診療に勤しんでいます。予防と自分の歯の保存にこだわる歯科医院を目指しています。
❸大学入学から卒業後の研究生活と、人生の中核の時期を北海道で過ごしました。苦楽を共にした仲間も多く、ここは第二の故郷です。不思議と思い出すのは厳しい吹雪の冬。道路も広々、雄大な自然に恵まれ、伝統格式にとらわれない開放的な風土で、何でもおいしいのが北海道の魅力ですね。