Home アメリカ生活 プロの指導で美声を手に入れ...

プロの指導で美声を手に入れる 福島邦子ボイストレーニング教室

プロの指導で美声を手に入れる
福島邦子ボイストレーニング教室

歌が格段に上達するだけでなく、普段の話し方の改善はもちろん、若返り・小顔効果まで期待できると、近年ますます注目される「ボイトレ」。そのレッスンとは、一体どんなものなのか? シータック空港から徒歩15分の住宅街にある教室を訪れ、実際に体験させてもらった。

(取材・文:ハントシンガー典子)

シンガーソングライターの福島邦子さんは2014年からシアトルで暮らしている発声練習をリードする美声はさすがプロと思わず聴きほれてしまう

講師は、プロのアーティストでもある福島邦子さん。1978年のデビュー後、15枚のシングル、11枚のアルバムをリリースし、研ナオコさんがカバーする「ボサノバ」など、多くのアーティストに曲を提供している一方で、ボイストレーナーとしてのキャリアも長い。「日本では、歌手や俳優、声優、ナレーターを輩出する養成所や、趣味の教室などで約20年教えていました。ここシアトルでは2016年から自宅で、変声期を終えた15歳以上を対象に指導しています」

まず、レッスンは顔の筋肉をほぐすエクササイズからスタート。口をいろんな形に開けたり閉じたり、唇を上下左右に動かしてみたり、普段動かさない表情筋を鍛えていく。口元が柔らかくなると、はっきり発音できるようになるそう。次に、正しい複式呼吸のやり方を学ぶ。深呼吸をくり返しながら、だんだんと息をはくタイミングで、「はーっ」と実際に声を出すようにする。「このとき、巻き舌にしたり、赤ちゃんをあやすように唇をブルブルと振るわせたりして発声するのも効果的です」

楽譜は読めなくても大丈夫 レッスンを続ければ続けるほど歌える曲のレパートリーが増えていく

その流れで今度は母音を「アー・エー・イー・オー・ウー」と、息を吐きなが口の形をしっかり作って発声し、滑舌を矯正していく。姿勢は背筋を伸ばさず、やや猫背気味のほうが良いとのこと。やがてピアノ伴奏が入り、リズムを付けながらの発声練習となる。「アナウンス訓練ではなく、ボーカルのクラスなのでリズムが大事。慣れてきたら手拍子や足踏みも取り入れます」。電子ピアノのリズムに合わせて体を動かしながら声を出していくうちに、体がリラックスして気持ち良くなってくる。歌うことは健康に良いと言われるが、今回の取材を通して、まさにそれを実感できた。

声質やキーに合わせたピアノの伴奏で課題曲の練習を行うポピュラースタンダードジャズなどのピアノクラスも別途受講可

受講は個々の都合に合わせて、週1回でも月1回でもOK。上手に歌えるようになりたい曲があれば、集中して練習することもできる。「これまで女性ではドリカムやMISIAのリクエストがありました。ほかにも昭和歌謡、ジブリ作品の主題歌、コーラスの定番ソングなどさまざま。演歌が大好きという男性もいます。レッスンは日本語ですが、英語の歌にもチャレンジできます」。カラオケ音源ではなくピアノでのレッスンのため、少しずつ細かいところまで楽譜に沿って練習できるのがうれしい。また、プロのアーティストならではの上手に歌うコツやテクニックも聞ける。

筆者も「未来予想図 Ⅱ」のサビを試しにレッスンしてもらった。すると、これまで全く意識していなかった「っ」や「ん」の発声、息継ぎの場所などがわかり、目からウロコ! 「個人差はありますが、通常は2、3カ月くらいで1曲を仕上げるペースで練習できます」。今から開始すれば、年末年始のイベントやパーティーでの歌声披露に間に合うかも!? 興味のある方はぜひ相談してみて欲しい。

シアトルに移住してからも年に1回日本のファンのためにコンサートを行う9月7日にはシアトルで3度目となるコンサートを開催

 

Kuniko Fukushima

場所:SeaTac, WA
スケジュール:平日10am~8pm(週末は応相談)、月1回から可
料金:1回$30(40分)/$45(60分)
問い合わせ:watashiwamahou@gmail.com
詳細:www.kuniko-fukushima.com
無料体験レッスンあり!