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日本の魅力と言えば?訪れる人を慈しみ歓迎する「おもてなし」

心のこもった丁寧な振る舞いは、古来受け継がれる日本の宝。日本に根付くこの独特の文化を、世界の人たちはどう感じているのでしょう? 日本全国に英語教師や国際交流員を派遣する「JETプログラム」に参加した帰国者たちに、日本で印象的だったおもてなし体験について聞いてみました!

サービス精神旺盛! 粋な計らいに感謝

ダニエル・ウィンさん
(シアトル出身、東京都足立学園中学・高等学校に派遣)

2年間勤務する中で最も感動したのは、派遣先の学校の校長先生が休日にいろいろなところを案内してくれたこと。昔から日本の伝統芸能に関心があり、銀座の歌舞伎座に連れて行ってくれたことが何よりもうれしかった。ほかにも、居酒屋でおいしい日本酒を一緒に味わったり、校長先生の故郷である新潟県を案内してくれたり。僕が十分楽しめるよう、プライベートの時間を使ってまで日本各地を案内してくれた。おかげで日本のさまざまな文化を肌身で体験することができた。

「アットホーム」で「フレンドリー」

デヴィン・コーチさん
(ニュージャージー州出身、群馬県玉村中学校に派遣)

街の人たちは裏表がなく、まるで家族のように私を受け入れてくれた。街を歩いているだけで誰かが必ず声をかけてくれて、ホームパーティーなどのイベントにもたくさん誘ってもらった。中でもいちばんの思い出は、街の人たちと楽しんだお花見。アメリカという異国からやって来た私をコミュニティーの一員として迎え入れてくれた街の人たちの気持ちがうれしく、その親しみやすさがとても印象的だった。

きめ細やかな心遣い

ニック・マッケーさん
(カリフォルニア州出身、佐賀県嬉野中学校、塩田中学校に派遣)

僕の心をつかんだのは、旅館のきめ細かなサービス。旅館のスタッフは、常にゲストを気遣う。細かなところにまで注意を払う様子は、アメリカではなかなか見ることができない。積極的にコミュニケーションを取りながら、その人に合った最適なサービスを提供しようと努める点に感銘を受けた。客のニーズを汲み取るための丁寧な会話に加え、何事にも心を込めて対応する姿勢に、日本ならではのおもてなしを感じた。

心からの祝福、そして協力

ムニバ・ムシュタクさん
(パキスタン出身、青森県各地の小・中学校に派遣)

滞在中、地元のコミュニティーセンターで挙式。町の人から借りた着物をまとい、「和装で結婚式」というユニークな体験ができた。会場の手配や当日の司会進行、ヘアメイクなど、ほとんど全ては地元の人たちが手がけてくれた。たくさんの協力の下、みんなで作り上げた結婚式の様子は、地元の新聞にも掲載された。挙式のために、町中の人が力を貸してくれたことに感動! 私の結婚を心から祝福し、協力してくれたことがうれしい。

 

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2017年上智大学卒。在学中はフランス語を専攻し、リヨンへ留学。卒業後は公益財団で2年間勤務したあと、留学する夫に付き添いシアトルへ。これまで旅した国約30カ国、訪れた日本の飲食店約750軒というほど旅行と美味しいものが大好き。