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菅沼秀夫さんがコロナ禍での不動産についての悩みに回答!

シアトルの日本人コミュニティーを応援!
コロナ禍でのお金の悩みに専門家が回答

ワシントン州知事による自宅待機命令の下で暮らす読者の皆さまへ、ソイソースでおなじみのお金の専門家たちがコロナ禍を乗り越えるための知恵についてアドバイス!

※掲載した内容はあくまで一般的な情報であり、個々の状況に応じて異なる場合があります。また今後の情勢によって変更される場合がありますことをご了承ください。
※最新情報、詳細は州や該当機関、各社のウェブサイトなどでご確認をお願いします。

不動産 Real Estate


菅沼秀夫さんが回答

1992年創業。きめ細かなサービスとアフターサービスに定評。プロパティー・マネジメントも行う。「外出制限中もスタッフ一同最善を尽くしますのでいつでもご連絡ください」

Kohtoku Enterprise, Inc.
☎425-644-7437、info@kohtoku.com
http://kohtoku.com

不動産価格が下落する前に家を売ったほうがいい?

さまざまな情報が飛び交っており、今後の経済情勢がどのように変わっていくのかが注目されています。自粛要請が終わり、人々が元の生活に戻り始めたら景気は回復するのではないかという見方と、リセッション(景気後退)に入る、もう入っているという見方があります。シアトル、ベルビュー近郊は売りに出される物件が少ないことから、需要と供給の関係で価格が保たれる要素はありますし、近年は売り手市場ですので、経済が動き出したら不動産も動き出し、価格も上がっていくことが予想されます。ただし、このウイルス感染が落ち着くのか、感染者が増えてしまうのか、見通しが立たない状態ですので、現状を見て判断するのは難しいと言えるでしょう。5月1日の州知事の会見によると、4段階にわたり徐々に経済活動は再開される見込みです。今後は感染者数を見ながら、慎重に緩和措置が取られることになります。

大がかりなリフォームも、外出制限中は緊急の修理以外で業者を呼ぶことができず、困難な状況です。今、家にいる時間を利用して、普段は見逃しがちな以下のメンテナンスなどを自分で行ってみてはいかがでしょうか。

  • 煙感知器、火災警報器など、アラーム機器の電池の入れ替え。
  • 食洗機、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機などの内側の掃除(ホーム・デポなどのホームセンター、オンラインで専用クリーナーを購入可)。
  • 暖房機のフィルター交換。家にいる時間が長く、暖房をかなり使用したあとの今が替え時です。
  • 窓掃除。手が届く範囲で、危険のない場所をきれいにしましょう。
  • 外壁、フェンスの見回り。今後、補修の必要があるかどうか、この機会にチェックを。

コロナ禍での大家の気がかり

ワシントン州では、6月4日まで強制退去、家賃の値上げなどを凍結する方針を取っています。テナント側でも職を失った方などが失業手当や補助金をもらうケースがありますが、それでも家賃を全額支払うのは厳しいとの声を聞きます。オーナーは現状を把握し、テナントと歩み寄ることが大事かと思います。オーナー側もローンを抱え、家賃収入がないと立ち行かないという場合もあるでしょう。ローンを取り扱う金融各社の多くは、一定の期間で支払い猶予可能な助成プログラムを提供しているようですので相談してみましょう。詳細はモーゲージ専門家にお問い合わせください。助成プログラムの利用は支払い時期など不明確な部分も多いため、個々のケースに応じて慎重に判断することが大切です。

外出制限中は、緊急の修理以外では業者も動けず、オーナーによる家の修繕なども内容によっての対応となります。当社の場合、管理会社としてできる限りは応じたいと考え、マスク、手袋をし、ソーシャル・ディスタンシングを守って業務を行っています。今後、ワシントン州の自宅待機命令が緩和されれば、リモデル含め、緊急以外の修理もできるようになるかもしれません。皆さま、大変な事態となっていますが、くれぐれもお気を付けください。誰もが健康、家族を優先に行動することで、一緒にこの危機を乗り越えられると信じています。