Home 特集 怖〜いハロウィン特集 2-...

怖〜いハロウィン特集 2-本当にあった怖い話-

1

ハロウィンということで本当にあった怖い話をご紹介します。

日本人女性A子さんの体験談

私は子どもの頃からいろんなものが見えていました。もちろんその頃は自分が特別だとは思っていなかったのですが、そのうち変な人だと思われるように なったので、人には言わなくなりました。
よく体験したのが、予知夢です。夢で見たことが近未来に起こるということはしょちゅうでした。10歳の時に父が亡くなってからは、夢の中に父が現れると必ず誰かが亡くなったり、大きな事故にあったりしました。それ以外の時で父が夢に現れることはないんです。夢ばかりではなくて、知り合いと一緒 に歩いている時に、その人の背中に火が見えたんですが、それからしばらくしてその人の働いているビルが爆破されたというようなこともあります。
亡くなっている人(以下、霊)は、はっきり見えることもありますが、大概は感じることのほうが多いです。「ああ、あそこになにかいるな」というのは よくあります。シアトルでは、I-5沿いのモントレイクテラスに木が密集しているところがあるのですが、そこは開拓時代の格好をした女性が木の間から 見えます。チャイナタウンにはごろごろいます(笑)。

自分たちの存在を知ってほしい霊たち

数年前のことですが、友だちを送るのでI-90を車で走っていた時、霊が横に座っていたことがあります。友だちが私の名前を呼んで話しかけるので霊に私 の名前がわかってしまって、「A子……」って耳元で私の名前を呼ぶんです。友だちは何も知らないので普通に話しかける。「名前を呼ばないで!」と心 の中で叫んでいたんですけどね。
霊は、波長が合うのか、彼らを見える人がわかるらしくて、寄ってくるんですよ。自分の存在を知ってほしいんだろうと思います。そういう時、「私には 助けられませんよ。あっちに行ってください」と心で何度も言うんです。そうするとたいがいは離れてくれます。注意を引きたいだけとか、そこにいるだ けの霊はいいんですが、いやなのは怒りを抱いている霊ですね。こっちに向かってくるからすごく怖いです。

怖いのは怒りを抱いている霊

シアトルのレストランでアルバイトをしていた時があるんですが、その時には怖い体験をしました。 ある時、店で余分の食器が必要になり、もう一人のウェイトレスと2人で地下の部屋に取りに行くことになったんです。もともとそこは暗くて嫌な感じが
するので私は行きたくなかったんですけど、一緒に行く人は長年働いているので平気なんですよ。地下室はかなり広くて、奥のほうにドアがあって別の部 屋があるんですが、そのドアが開いていて奥に白いものがすすっと動いているのが見える。早く済ませて戻ろうと思うのですが、同僚はのんびりお皿の数 なんか数えている。そのうち、白いものがだんだん近づいてくるんです。私は「数えなくてもいいじゃない。適当に持って行って足りなければ他の人に取 りに来てもらえば!」と言うんですが、彼女は「うん、でももうちょっと」と、ぐずぐず。そのうち、白いものはどんどん、どんどん近づいて来て、もう 私たちのすぐそばに来ている。私はそれを見ないようにして、「早く早く!」と同僚を急かしている。すると、突然電気が消えて真っ暗になったんです。 同僚もびっくりしたのですが、その時に奥の部屋のドアがバタンとすごい音を立てて閉まった。さすがの同僚も「ひえーっ!」と言って腰を抜かしたんで すよ。私は早く戻らなくてはと、腰を抜かした彼女を押し上げながら階段を上がって戻りました。そして、屈強な男の人に、「電球が切れたから替えて下 にある食器を持ってきてほしい」と頼みました。腰を抜かした同僚は、「それまでも白いものがいるのは知っていたけど、こんなに怖い思いをしたのは初 めてだ」と言っていました。私がいたせいでしょうね。

寝室に入ってきた黒人の霊

昔、もっと怖い思いをしたことがあります。1ベッドルームのアパートに住んでいた時のことなんですが、夜寝ていたら金縛りにあいました。意識ははっ きりしているのに体が動かせなくなる状態ですね。で、リビングで誰かが歩き回っている気配がするんです。寝室のドアをきっちり閉めていなかったらし くて、すうっと開いて、そこから黒人の男の人が顔をのぞかせたんです。暗い部屋なので、黒い肌に目がぎょろっとして見えてすごく怖い。その霊が私を 見て、「お前は、俺の部屋で何をしているんだ!」と間にいっぱい汚い罵り言葉を入れながら大声で怒鳴って、じわじわと部屋に入って来るんですよ。緑 と青のスポーツチームのユニフォームのようなものを着ている上半身が見えて、それから全身が入ってきました。もう怖くて、怖くて。でも体は動かな い。
寝室にはバスルームが付いていて、ちょうど男が入ってきた位置からバスルームのシンクの鏡が見えるのですが、その鏡に自分が映っていたらしく、なぜ かハッとしたように「畜生!」というような罵りを言って、青い火花と同時にパンパンという炸裂音がして、すーっと消えていきました。
それから金縛りが解けたので飛び起きて、部屋中の電気を点けて回って、朝まで生きた心地がしませんでした。 最近は、波長をコントロールできるようになって、そういう体験はしなくなりましたが、体調が悪いと付け込まれることがあります。

アメリカ人男性Bさんの話

私の場合、自分だけでなく母親や姉も、霊感があったり、離れた場所で家族に起きていることが分かったりと、いわゆる第6感がとても冴えています。 きっとそういう家系なんでしょうね。その上、私の実家は築100年以上なので、小さい頃から霊と一緒に暮らしている感覚があります。

霊とシェアハウス

実家では、いつもは「何かいる」という感じがするだけですが、たまに見えることもありますね。例えば、家に一人でいる時に、階段を上っていく女の人 の後ろ姿やホールウェイを歩く男の人の姿が見えたりします。
誰もいない部屋から、家具の動く音やイスを動かす音、足音はしょっちゅう聞こえます。ふとした時に霊の姿が見えた時は、ちょっと気味が悪いですが、 怖いと思ったことはないですね。あえて言うなら、目に見えないハウスメイトがいる感じです。

ジョージタウンのある墓地にて

幽霊が取りついていると噂される場所に興味があって、友人にも霊感がある人がいるので、時には一緒にそういった場所を回ったりします。ジョージタウ ンにある墓地もその1つです。
交通量の多い道路のすぐそばにあって、周りは住宅地なんですけど、墓地に一歩足を踏み入れると空気が一変します。そこだけ静寂に包まれているんで す。奥に進んで行くと、沼地を歩いている時のような水の音がしたり、大量に虫が飛んでいる音が聞こえてきますが、どこを探しても虫はいないし、真夏 だったので土は乾いています。そうしているうちに、誰かが後ろからついてくる足音がし始め、墓地の中心に進むにつれて、その足音がどんどん大きく なってきました。そして、私たちはついに何人もの足音に囲まれてしまいました。すると、周りの木々はまったく揺れていないのに、私たちの顔の辺りに だけ、肌を刺すような冷たい風が吹き始め、「これはやばい!」と思って、急いで車に戻りました。戻っている間も、後ろからは私たちを追いかける足跡 が聞こえていましたが、一歩墓地から出ると、その音はピタリと止んだんです。
幽霊が取りついていると言われるところには、噂だけで何も起きない場所もあるんですけど、この墓地は本物でしたね。

別の墓地では…

友だち2人と連れ立って、「あそこは出る!」と有名な東海岸のある墓地を訪ねた時のことです。深い森の中にポツンとあるので周りは暗く、あまり整備 もされていない様子。墓地を囲むように小道があって、向かって左奥には管理人の小屋が建っていました。
森の中だけに、気味は悪かったのですが、特に何も起こらないまま、管理人の小屋の近くまで来てしまいました。誰もが「ここは噂だけで、本当は何も起 こらないんだな」と思っていた時、ふと小屋の方に目をやると、黒い人影のようなものが小屋の近くからこちらの方向へ飛び出てきました。それから間も なく、こちらに向かって近づく足音が……。私たちは怖くなり、墓地の出口の方へ歩き始めたのですが、足音は消えるどころか、どんどん近づいてきま す。すると耳元で「ねぇねぇ」とささやく声。その声は離れて歩いていた友だちにも聞こえていたようで、みんながはっと振り返ると、そこには人の形を した青い影がありました。その影は数秒でスッと消えて、また足音がし始めます。私たちは急ぎ足で出口へ向かっていたのですが、どうも大勢の人に見ら れている気がして振り返ると、たくさんある墓石から青い光がいくつも現れ、数秒後には消えていきました。その後も、背中に視線は感じるし、足音は出 口までずっとついてきましたが、一歩墓地から出ると、足音はピタリと止みました。
帰り道、車の中で友だちの一人が私に向かって「おまえ、『ねぇねぇ』って声が聞こえた時、驚いたのは分かるけど、あんなに強くたたかなくたってよ かっただろう? まだヒリヒリしているよ」と言うんです。私には何のことか分かりません。私たちはお互い離れて歩いていたので、手が届くはずがあり ません。ところが彼の背中を見てみると、たたかれたという場所には赤く手の跡が残っていました。